不動産市場, 公示価格・基準価格, 時事

2021 令和3年 基準地価速報 兵庫県


(全国の概況)
令和2年7月以降1年間の地価は、全国平均が、全用途で、2年
連続下落。下落幅は縮小した。用途別では、住宅地が
△0.5%(昨年△0.7%)と30年連続の下落で、下落幅は縮小した。
商業地は△0.5%(△0.3%)、2年連続の下落、下落幅は拡大した。
工業地は4年連続上昇で、上昇幅も拡大した。商業地について、
大阪圏が△0.6%(1.2%)と下落に転じた一方で、東京圏は上昇
基調0.1%(1.0%)を維持し、名古屋圏は上昇1.0%(△1.1%)に転
じた。世界的に見て評価の安定した東京都心オフィスビル等
に対する海外からの不動産投資が増加している。名古屋圏は
元々インバウンドへの依存度が低かったことによる。大阪圏
の下落についても調整局面に留まるとの見方も多い。全国最
高価格地点は、16年連続で東京銀座「明治屋銀座ビル」。2年
連続の下落ながら3950万円/㎡。下落率全国1位は「大阪市中
央区道頓堀地区の」△18.5%であった。
地方圏の状況としては、全国的には下落が継続している。他
方で、地方中核4市(札幌、仙台、広島、福岡)は再開発の進展
を中心に、住宅地・商業地とも9年連続で上昇した。特に福岡
市は投資需要、オフィス需要の好調で、住宅地4.4%・商業地
7.7%と大きく上昇している。また、観光地・別荘地で有名な、
長野県白馬村13.5%、軽井沢町13.6%、ニセコスキーリゾート
「北海道倶知安町」17.4%等は、国内事業者を中心に、コロナ
禍後を見越した中期的視点からの投資が広がっており大きく
上昇している。




(兵庫県の概況)
兵庫県内では、住宅地が平均△1.1%( 昨年△0.8%)と13年連続
の下落で、下落幅は縮小した。商業地は平均△0.6%(△0.1%)、
2年連続の下落で下落幅は縮小した。住宅地については、神戸
市内の住宅地価格が9年連続で上昇した。上昇率では近年開設
されたJR摩耶駅近くの「神戸市灘区泉通」5.2%が大阪圏1位の
他、灘区の5地点が大阪圏で上昇率上位10傑に入っている。利
便性に対する割安感が評価を得ているとのこと。他方では、
下落率において「赤穂郡上郡町上郡字丸尾」が△7.3%で全国
ワースト9位に入っている。最高価格地点は「芦屋市大原町」
59.2万円/㎡。商業地については、最高価格地点は「神戸市中
央区三宮町1丁目」620万円/㎡(△7.5%)。しかし、人通りが戻
りつつある三宮・元町地区でも、インバウンド急減等の影響
が続き下落幅は大きかったとのことである。「神戸市中央区
北長狭通3丁目」については△8.6%で全国下落率ワースト10位
となった。コロナ禍での飲食を中心とした店舗需要減による
とのこと。他方でインバウンド需要減の影響が小さい宝塚・
芦屋・伊丹・西宮等、阪神地域6地点は価格上昇した。

住宅地 (去年) (%) 商業地 (去年) (%)
神戸市 0.1 (+0.2) △1.1 (+1.3)
尼崎市 0.2 (△0.3) 0.8 (+0.8)
西宮市 0.6 (△0.1) 1.7(+1.0)
芦屋市1.7 (+0.9) 4.0 (+2.7)
明石市 0.7(+0.4) △0.2(+0.2)
加古川市 △0.2 (△0.2) 0.4(+0.5)
姫路市 △1.2 (△1.3) △0.8(△0.4)




不動産鑑定士・不動産価値↑↑幸せクリエーター 土田剛司

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