うまいもん・発見, プライベート

加古川の懐かしい想い出・味

2010年05月18日

先日加古川に行った。 不動産鑑定士の3次試験受験時に加古川に住んでいたことがあった。 3年間の期限で、加古川町の定期借家に住んだ。 現在、不動産鑑定士の3次試験は規制緩和の一環で国家試験制度改革が行われたときになくなった。 当時一般に不動産鑑定士試験の最難関は2次試験であるといわれていたので、2次試験に合格したときは有頂天になった。 しかしその後に本当の関門があった・・・。 2次試験に合格すると大方の者は、不動産鑑定士補としてインターンに入る。 そして勤務しながら3次試験に臨む。実務試験でありながら3次試験の合格率は30%であった。 論文地獄の2次試験を突破してきた勉強家の中の3人に1人という合格率は想像以上の厳しさであった。 私はこの3次試験を突破するのに3年を要してしまった。 当時はこの3次を突破できずに不動産鑑定士補のまま留まる者も少なくはなかった。 幸い現在の試験制度はそのようなことがなくなったようである。 加古川に住んでいたときは、仕事と勉強づくしであり、妻と長女に大変我慢をさせた。 私が毎日曜日に朝から夕方まで受験予備校に通っており、帰りには彼女らが加古川駅まで迎えに来てくれた。 「たけさん、お疲れさま」「お父さんお帰りなさい」二人の笑顔と出会うこの時が私の憩いの瞬間であった。 答案練習会の成績に一喜一憂し、成績が悪くて私が泣きそうになっているときも、 「いいよ。次頑張ってね」と妻に言われると、「よーし、次こそは」となったものであった。 そして、その後夕食によく行ったお店が「都そば」 しんどかったけど充実した日々であった。 加古川に行った折りに「都そば」を訪ねた。 大将も女将さんもお元気そうであった。 味は当時と同じ。 「やっぱりうまい!」 あまり目立たないところにあるが、本物の味である。 県道の拡幅事業で近々立退かなくてはならないとの話を聞いて ほんとうに残念である。 加古川に寄られた際は、立ち寄られることをお勧めする。 都そば 兵庫県加古川市加古川町河原359-3 TEL:0794-21-7109

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