プライベート, 時事

かんぽの宿 不当鑑定について思う

2011年07月15日

金融商品取引法違反で、不動産鑑定士が逮捕された。
同法違反で不動産鑑定士が逮捕されたのは初めてではなかろうか。
逮捕された不動産鑑定士は東京渋谷の不動産鑑定事務所代表で、
鑑定士7人、鑑定士補1人を擁する立派な事務所の代表者である。
年齢もまだ36歳で、我々の業界では相当のやり手である。
一体彼に何があったのだろうか。

不動産鑑定評価額は不動産鑑定士の専門家としての意見であり、
鑑定士によって出される鑑定評価額も異なる。
評価の過程でやはり依頼者の心情もくみ取ってあげたいと思うこともあり
適正価格の評価という社会的要請とのバランス感覚が問われる局面もある。

それにしても本件事件のように実勢の9倍もの評価を行うことは通常あり得ない。
何の根拠もなく不動産鑑定士がその評価を示したとは思えない。
実勢の調査が甘かったのかもしれないが、物件の建築費等を過大に重視して評価を行ったのだろう。
いずれにしても実勢の9倍もの評価を行ったのは通常の精神状態にあったとは思えない。
詐欺、脅迫、金銭的逼迫どのような事情があったのだろうか。
捜査機関の今後の捜査に加えて、不動産鑑定士協会としても独自に調査を行って
今後の糧になるようにして欲しいと思う。

Share Button